金正恩氏の「タダ働き強制」にNOを主張し始めた北朝鮮の人々!どうなるの? - BackUp_SunNews

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Thứ Năm, 11 tháng 7, 2019

金正恩氏の「タダ働き強制」にNOを主張し始めた北朝鮮の人々!どうなるの?

お上の指示一つで近所のドブさらいから高層マンションの建築に到るまで、ありとあらゆる仕事を押し付けられる北朝鮮国民。そんな理不尽なタダ働きにNOを突きつける人が増えている。

中でも、国家的なプロジェクトの両江道(リャンガンド)三池淵(サムジヨン)郡の開発工事は、労働環境が悪い、事故が多発しているなどと悪評が立っていて、動員を嫌がる人が多いようだ。タダ働き部隊である“突撃隊”に動員された人は、“代打労力”と呼ばれる人を雇って代わりに送り込む。これなら文句は言われない。強制ボランティア労働が、民間人によって賃金労働に化けている形だ。

三池淵と比べて遥かに楽な作業でも、住民がサボタージュする事例が起きていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。

金正淑(キムジョンスク)郡の情報筋によると、23日に郡の中心部では郡の朝鮮労働党委員会の指示で、鉄道周辺の環境を整備する労力動員事業が行われることになった。


人民班(町内会)を通じ、各世帯に指定された時間までに集まるよう指示が下された。

ところが、時間までに現場にやってきたのはわずか数人。ほとんどの人が現れなかったため、この日の作業は中止となった。

作業は午前5時から7時までの2時間の予定だったが、住宅地から線路まで4キロほど離れているため、午前4時には家を出なければならない。この季節は個人耕作地のトウモロコシ畑の草取りで忙しい。“数時間もタダ働きする気力はない”(情報筋)ということだ。

実はこの地域の党委員会は、以前にも動員した人々に逃げられてしまっている。美装工を騙して三池淵の現場に連れて行こうとしたが、それに気付いた人々はトラックから飛び降りて逃げてしまったというものだ。

それもあってか、“ほとんど誰も来なかった”との報告を受けた郡党委員会は、洞事務所(末端の行政組織)の党委員長らを呼び出して“深刻な非常事態”だとして、その日の夜に住民非常招集会議を開かせた。そして、動員に参加しないように扇動した不純分子はいないか調査を行うと同時に、住民に自己批判させた。

自己批判の終了後、すべての住民は懐中電灯を手に持って午後9時から11時まで、朝やる予定だった作業に強制動員させられた。線路のバラスト(石)を敷き直し、周囲の清掃を行ったが、不平不満を言う者はいないかと党幹部が目を光らせる中での作業となった。

この地域は、他の地域と比べて動員の回数が多いようだ。

恵山(ヘサン)の情報筋によると、両江道は様々な革命の聖地を擁し、前述の通り三池淵の工事が行われていることもあって、いつ金正恩党委員長が視察に訪れるかわからない。そのため、中央は“1号行事(金正恩氏が参加する行事)に徹底的に備えよ”との指示を頻繁に下している。

1号行事が予想される数ヶ月前から恵山の住民は線路や道路周辺の整備作業に駆り出される。そうなれば、商売や畑仕事をする時間が制限され、生活に支障が生じる。

もし視察に来た金正恩氏と一緒に記念写真でも撮れるのなら、タダ働きをしても元が取れる。記念写真に映ることは、“金正恩氏に会った証明書”となり、就職や昇進に有利に働くからだ。誰でも会えるわけではないため、政府に“出身成分がいい”と認められたことにもなる。しかし、一般庶民にはそんな機会も与えられず、タダ働きさせられ疲弊するばかりだ。

情報筋は“最高尊厳(金正恩氏)が両江道を視察する行事が頻繁になるほど、住民の強制労力動員が増えて、生計に支障を与える。お上を恨む人民の声が高まりつつある”と語っている。

一方で北朝鮮が突然の黄金ラッシュに沸く。

北朝鮮の北部地域のいくつかの河川で砂金が大量に発見され、当局と付近に住む農民、労働者が入り乱れて、時ならぬ“黄金ラッシュ”に沸いているという。7月4日に両江道の取材協力者が伝えてきた。

砂金が大量に見つかったのは、北部の両江道(リャンガンド)の河川。下流の咸鏡南道(ハムギョンナムド)の端川(タンチョン)市に水力発電所を建設しているのだが、工事のために上流域の水を一時的に迂回させて水を抜いたところ、川底の砂に金が混じっていることが分かったという。

国際社会の経済制裁によって資金難に苦しんでいるのは国家機関も同じだ。そのため、両江道の労働党機関、保安局(警察)、検察所が人を動員して砂金採りを始めた。さらに近隣の住民も、我も我もと集まり河原は大混雑しているという。取材協力者は次のように言う。

“恵山(ヘサン)市郊外を流れるウンチョン江では、川底の砂1トンから2グラムも金が採れるそうで、商売不振で困窮した人や付近の農民たちが砂金採りに大勢集まり始めた”

突然の砂金発見に目を付けたが新興成金の“トンチュ”たちだ。当局から砂金採り作業の請負を始め、臨時に雇った人を引き連れて川底を深く掘削しているという。

“当局は砂金を独占すべく、警察が川辺への一般人の出入りを禁じて、夜間には勝手に人が入り込まないよう警備まで立てている。だが、住民たちは警備員に賄賂を払って入り込み砂を盗んで行っている”。

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