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Thứ Năm, 4 tháng 7, 2019

日米同盟が破綻すれば、日本が独自で生き延びるシナリオとしてはまず....



日米同盟が破綻すれば、日本は自力で“日本の領海とEEZを守る”必要に迫られます。

と日本の動向次第では、環太平洋の勢力図がガラっと変わってしまいます。

この時に忘れてならないのは“中露だけでなくアメリカからも日本のEEZを守る必要がある”ということです。

したがって、日本も原子力潜水艦や空母の必要性に迫られますし、となればもっとも経済効率が良くて戦略的にも有効な手段として“核兵器による防衛”が議論になるでしょう。

そして、核兵器をもっている米・中・露に対抗するには、現実的に“核兵器を所有する”しか方法はないと考えます。

米の核の傘がダメなら中国のを借りる、ロシアのを借りる、という論者もいるとか。

それは現実的にはあり得ないと思います。

中国の核の傘に入ったら、中国は必ず無理難題を押し付けてきます。その点アメリカはフェアな国であることは間違いないのです。

ロシアは中国よりマシですが、今度は確実に米露の戦略的核競争に巻き込まれます。米軍の代わりにロシア軍が横須賀基地に常駐するぐらいの事は起こり得るでしょう。当面はそれでもいいかもしれませんが、ウクライナがロシアからEU側に移行する際に起きた軍事衝突を考えれば、ロシアとは関わらないでいたほうが安全だと思います。

したがって、日本が独自で生き延びるシナリオとしてはまず“核兵器保有”が絶対条件です。その上で可能なら“南洋庁の復活”が必要だと私は考えます。

南洋庁というのは、太平洋の西半分に広がっていて、さらに中国が既成事実化している南シナ海の領海化に対抗できる手段だからです。

日本の北のほうは、アラスカがあるかぎり米露自体が膠着状態になり、千島列島とアリューシャン列島でにらみ合いをしてくれていれば、日本はそれほど手を出す必要はありませんが、沖縄からアメリカ軍が撤退してもグアムを保持し、旧植民地のフィリピンとの防衛協定を強化すれば、アメリカ自体が日本を圧迫する要因になります。

そしてアメリカが中国に“太平洋の南側をあずけるよ”という密約が成立すれば、中国軍はまず南シナ海からフィリピン沖のバシー海峡などを通って太平洋に進出し、しかもアメリカ同盟国のフィリピンの海峡警備とグアムから出るアメリカ海軍のエスコートを受けることができるようになるでしょう。

これらを阻止するためには、何としても日本はサイパン島からトラック諸島までの旧南洋庁海域を抑える必要があります。

これをしないで日本のEEZだけ守ることは不可能だと思いますし、それでは米中露の軍事力に勝てないでしょう。

個人的な感想を言えば“アメリカファースト”を支えているのは、日本と英国という島国と言っていいUSAの海の反対側にある同盟国であるのは間違いないと思います。だから日本を捨てて、太平洋の安全=アメリカ本土西海岸側の安全、を脅かすようなことはしないと思います。

経済大国である日本と言う国家に対し、こんな圧倒的に有利なポジションを解消するなど愚の骨頂で、有り得ない話です。

もしトランプが日米安保破棄を強行したら、アメリカの超A級戦犯になるし。

あるいは、思いやり予算タップリの在日米軍を撤退したら、アメリカが単独で現状の軍事力は維持できないので、たちまち軍事力の低下を引き起こすし。

近い将来、米中の軍事バランスが逆転する可能性も示唆されており。

そうなると、米露が共同で中国の台頭を阻止する可能性はあって。

とは言え、いきなり米露軍事同盟と言うのは、ちょっとシュールだし、中国を著しく刺激します。

前述の露中もそうですが、超大国同士が直接的に結び付くことは、非常に危険なんです。

従い、やはり、まずは日本が、日露同盟を締結して、間接的に米露を繋ぐ架け橋になる可能性はあるかも知れません。


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