投資銀行のゴールドマンサックスが、日本の半導体素材輸出規制により韓国の経常収支黒字が100億ドル減るだろうという分析を出した。韓国経済で半導体が占める割合があまりにも大きいだけに規制にともなう衝撃も少なくないだろうという理由からだ。
ゴールドマンサックスは14日にアジア地域経済報告書を通じ“半導体供給支障による影響を分析した結果、半導体生産が10%減る場合、韓国の国内総生産(GDP)は0.4%、経常黒字が100億ドル減少するだろう”と予想した。
韓国国内で生産される半導体と電機電子製品の付加価値率を38%と評価して出した見通しだ。これとともにゴールドマンサックスは6月に韓国の今年の経済成長見通しをそれまでの2.3%から2.1%に下方修正している。半導体生産への支障の有無により1%台の成長率になりかねないという話だ。
経常黒字にも厳しい状況になった。経常黒字には国家間の輸出と輸入の結果である商品収支が重要な影響を及ぼす。昨年半導体が輸出で占める割合は21%、輸出の成長寄与率は92%に達した。サムスン電子とSKハイニックスの純利益が有価証券市場上場企業の全純利益の43%を占めるほどだ。
それだけ韓国は半導体産業への依存度が高い。いまでも韓国の経常収支は危機だ。4月には7年ぶりに赤字を出し、5月に入り黒字を回復したが商品収支は半導体業況悪化の余波で依然として前年同月比40%以上急減した。
ゴールドマンサックスは韓国の半導体生産が10%減る場合、2019年の経常黒字は100億ドル減ると推定した。特に日本の輸出規制が家電とスマートフォンなど非半導体部門と、自動車や化学分野にまで拡大する場合には輸出がさらに減り、経常黒字減少幅は135億ドルに大きくなる恐れがあると予想した。もし半導体と残りの主要産業部門が同時に規制の影響を受けるならば今後12カ月間に経常黒字は320億ドルまで落ち込む最悪の可能性まで言及した。これは4月に韓国銀行が出した今年の経常黒字規模見通し670億ドルの半分だ。
ゴールドマンサックスは日本の半導体核心素材輸出規制がアジアのIT産業のサプライチェーン全体に波及すると予想した。韓国から半導体などIT部品を中間財形態で輸入し再び輸出するベトナムと中国、マレーシア、台湾などにまで被害が広がりかねないということだ。
これと関連して韓国経済研究院は10日、“日本の経済制裁の影響と解決策”緊急セミナーで、日本の輸出規制によりエッチングガスなど半導体核心素材供給が30%不足する場合、韓国のGDPが2.2%減少するだろうと分析した。
ちなみに100億ドルというのは半導体生産が10%減った場合の想定なので、サムスンが減産をするという報道は事実無根だと必死になって一蹴した理由が分かるよね。サムスンは巨大すぎてもはや減産さえも許されなくなったということだ。
減産抜きでどうやって今のフッ化水素在庫をやりくりするのかは分からないが、日本製でない低純度のフッ化水素で半導体生産を継続しようとしてるのかもしれないね。その結果世界中のIT機器でトラブルが頻発しても知ったこっちゃないという姿勢だろう。最悪のシナリオに向けて順調に突き進んでいると言える。
日本が4日に高純度フッ化水素、フッ化ポリイミド、フォトレジストの半導体・ディスプレー核心素材3種に対する輸出規制を発動してから10日ほど過ぎた。核心素材供給が途絶え1~2週間で生産ラインを止めなければならないのではないかとの懸念が出たりもしたが、すぐに工場が止まることはないというのがサムスン電子やSKハイニックスの立場だ。日本の急な輸出規制で混乱した10日間ほどの状況をファクトチェックしてみた。
半導体業界関係者は“日本が規制を発表してからサムスン電子やSKハイニックスが死力を尽くして3品目の代替供給元を探しており、また一定程度の成果がある”と話した。別の関係者は“高純度フッ化水素の韓国国内在庫量が2週間分にすぎないという話も出ているが、実際には国内在庫量はかなり豊富な状況”と伝えた。
これと別にサムスン電子は中国や台湾で、SKハイニックスは中国でフッ化水素の供給元をそれぞれ発掘したことがわかった。ある企業関係者は“新たに発掘した業者の中にはすぐに使える99.999%の高純度フッ化水素を納品できる所もある。韓国に持ち込んでテストを始めた”と話した。
だが新たに確保した高純度フッ化水素をDRAMやNAND型フラッシュ工程に使うまでには時間がかかる。2つの製品とも生産するのに60~90日がかかり、生産ラインで誤差の有無を確認するまでそれだけの時間が必要だ。また別の企業関係者は“中国の供給元の場合、一定の価格での長期供給契約を要求しており困惑する状況だ”と話した。
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